無痛分娩
Childbirth
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無痛分娩の費用
・計画無痛分娩の場合 | … | ¥50,000 (税別) |
・自然陣発(破水)での無痛分娩の場合 | … | ¥60,000 (税別) |
当院の無痛分娩について
当院の院長は麻酔科標榜医を持つ産婦人科専門医です。
当院では出産の際の痛みや不安をとりのぞくため、無痛分娩を行っています。
硬膜外麻酔による方法で、背骨の中にある硬膜外腔にカテーテルを挿入し、麻酔薬を注入する方法です。
もともと当院では帝王切開術や子宮全摘出術、子宮筋腫核出術などの開腹術では全例に全身麻酔また腰椎麻酔に併用して術後疼痛軽減の目的で硬膜外麻酔を行っており、手技において熟練しています。
無痛分娩では陣痛の痛みで子宮口全開前に、むやみに力んだりすることがなく、スムーズにお産が進みやすい、外陰裂傷が小さく済むなどのメリットの他に、胎児の心拍異常などでの吸引分娩でも痛みは少なく、緊急帝王切開時にも麻酔薬の追加で手術が可能なこともあります。
2000例以上の硬膜外麻酔の実績のある医師が担当しますので、安心して無痛分娩を受ける事ことができます。
■硬膜外麻酔法とは
細くて柔らかいチューブを背中から硬膜外腔に入れて、そこから麻酔薬を少量ずつ注入することによって陣痛およびご出産の痛みを取り除く方法です。
硬膜外麻酔は下半身だけへの痛み止めですので、赤ちゃんへの麻酔薬による影響はないとお考えいただいて結構です。 また妊婦様の意識もしっかりしたままご出産に臨めます。
無痛分娩の特徴
- 無痛分娩のメリット
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硬膜外麻酔とは、背骨のなかにある硬膜外腔という部位に麻酔薬を注入して、無痛を獲得する方法です。
通常、細い管を硬膜外腔に留置しこの管を通して麻酔薬を注入することにより比較的長時間にわたって無痛効果を得られます。
理想的な無痛分娩は通常のお産に比べて胎児への負担が少なくなります。陣痛・分娩への過剰な不安や強い痛みは、産婦様の血管を収縮させ、子宮や胎盤に流れる血液量を低下させるので、胎児に供給される酸素量を減少させる可能性があります。無痛分娩ではこの悪影響を解除できるので、難産などで母児ともに衰弱した場合などでは、産婦様を疲労・苦痛から解放するばかりでなく胎児の負担も軽減します。
骨盤の筋肉や膣の出口が柔軟になり胎児への抵抗が少なくなり胎児への負担が軽減します。このため産道が硬くて難産となっている方では、うまくすれば分娩が可能になります。
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また、痛みが少ないために血圧の上昇が少なくてすみます。これによって妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や呼吸循環器系合併症がある妊婦様でも経膣分娩が可能となる場合があります。
さらに分娩時の異常な高血圧によるアクシデントを予防することもできます。 - 無痛分娩のデメリット
- デメリットしては陣痛が弱くなったり、吸引分娩となる場合があり、稀ですが、麻酔効果が弱い人もいます。
夜間や休日に陣痛が自然に始まり、そのような場合でも極力対応しますが、困難な場合もあります。
そのような場合に備えて多くの経産婦さんは計画分娩とされます。
無痛分娩の流れ
- 経産婦様の場合
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計画無痛分娩となります。
- 産科担当医と相談して入院日を決めます。通常、分娩予定日の1週間〜2週間前を目安に入院していただきます。
- 入院当日は内診の後、必要に応じて前処置(メトロ挿入)を行います。
- 胎児・母体の状態を確認し、問題がなければ、硬膜外麻酔の管を留置し、点滴から陣痛促進剤を開始します。
- 規則的に陣痛がつき、子宮口が5cmぐらい開いてから麻酔を行います。
- 夜間や休日に陣痛が自然に始ってしまった場合、安全性の面で無痛分娩の対応ができないことがあります。
- 初産婦様の場合
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自然陣発(破水)での無痛分娩となります。
- 陣痛が始まったら(破水したら)当院に連絡をして、指示に従って入院してください。
- 規則的に陣痛がつき、子宮口が5cmぐらい開いたら、硬膜外麻酔を行います。
- 陣痛が弱い場合や有効でない場合は、点滴から陣痛促進剤を開始します。
- 夜間や休日に陣痛が始ってしまった場合、安全性の面で無痛分娩の対応ができないことがあります。